【経営】生き残る会社経営 -上杉鷹山流経営改革-
2009年02月23日
![上杉鷹山 ~二百年前の行政改革~ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WJS80WMBL._SL160_.jpg)
出演:筒井道隆
販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2005-12-22
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◆【経営】生き残る会社経営 -上杉鷹山流経営改革-
優秀な経営者は、先人の過去の失敗に学び、同じ過ちを犯さないように勤めます。故ケネディー元米大統領が「上杉鷹山はわたしが最も尊敬する日本人」といったそうです。
他国の大統領もがその考え方に同調する上杉鷹山の改革とはいかなるものだったのか?
■
■不景気を乗り越える上杉鷹山の改革
まず上杉鷹山は次のことを考えた
(赤字は現代の経営行動)
○藩政窮迫の実態を正確につかむこと
企業目標の設定
○その実態を全藩士に知らせること
それに必要な情報の公開と分析
○実態克服のための目標をしっかりとかかげること
解決策の考究とそれを妨げる障害の認識
○目標実現のために藩士全員の協力が必要なこと
障害克服のためのモラールアップ。全社員参加
そして次のような改革案をまとめた
一、伊勢神宮の参拝は、いちいち米沢本国や江戸から使者を派遣しない。ちかくにいる京都留守居役の仕事とする
担当業務見直しによる業務の効率化
一、年間の祝いの行事は全て延期する
一、藩が行ってきた宗教上の行事は全て延期か中止する
無駄な業務の見直し
一、衣類は木綿のものにする
一、建物などの修理は、公務でよく使う場所以外は認めない
一、幸姫殿も普段は木綿の衣類を着ること
一、奥の女中は9人に減らすこと
不要な経費の見直し
一、食事は一汁一菜とする。ただし、歳暮だけは一汁二菜を認める
従業員のコスト意識向上
一、贈答の習慣は一切禁止する
虚礼廃止
当時士農工商という身分制度がある中で、「藩政改革は、藩民のために行うものだ」という上杉鷹山の意思は藩士たちには理解しがたいものだった。
現代の経営に置き換えれば、経営は株主や経営者のためのものであって、従業員のためのものではないといった考え方だろう。
上杉鷹山は、藩士たちが改革を受け入れないのには3つの壁があるといった。
1.制度の壁
2.物理的な壁
3.意識(心)の壁
上杉鷹山はこの3つの壁を壊さなければならないと考えた。なかでも意識(心)の壁を壊すことが最も重要で、そのためには次の5つの方法が必要だと考えた。
1.情報は全て共有する
2.職場での討論を活発にする
3.その合意を尊重する
4.現場を重視する
5.城中(藩庁)に愛と信頼の念を回復する
上杉鷹山はこれらのことを一貫してやり続けた。実はこのやり続けることが一番難しい。
ストーリーの中で「改革の火種」というものがでてくるのですが、これが意外な効力を発揮しました。
経営者の改革の志を目に見える形にすることで従業員は仕事に励む。経営者の従業員を大切にする心遣いが企業の成長につながるのでしょう。
ケネディー大統領も尊敬する上杉鷹山から学ぶところは大きいですね。

著者:童門 冬二
販売元:集英社
発売日:1996-12
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【編集後記】
先週は中川さんの酔っ払い会見が話題でしたよね。出張費なんと6000万円。6000万円の会見がコレ↓
これ我々の税金ですが何か・・・
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